のあろぐ

「もぐらゲームス」・「Mogura VR」を立ち上げて運営している、のあPことNoahの個人ブログ。

教育とは


大味なタイトルになってしまった。

 

小学生のときのことを昨日のように思い出す。
あの頃ぼくたちはお手製のゲームをやっていた。
とは言っても、明確にルールが決まっていたものではない。
ぼくがゲームを仕切って、ノートの上にマップやらステータスやらを書いて、鉛筆に数字を描いてサイコロ替わりに、出た目によって行動が変化していく。
それによりぼくと友人がストーリーをつくりだしていくというものだ。

 

今から思うと、あれはTRPGのようなものだった。
しかし当時のぼくはTRPGという言葉も仕組みも知らなかった。
ただ単に、シナリオを決めていてもある程度自由度が高かったほうがゲームとして面白かろう、と思って、そういう仕組にしていたのであった。

 

もし。
もしあのとき、先生が「それはTRPGというものだよ」と教えていてくれたら。
そして、TRPGの楽しさだけ単純に教えるのではなく、TRPGの成り立ちやそのゲーム性、国際的な伝播の過程などを自由研究で調べることを提案してくれていたら。
調べ方・調査の手法や、図書館の利用の仕方、発表・プレゼンの仕方、資料の作り方を教えていくれていたら。
たった1つの興味を持った事象により、他のことを含めて何倍も成長することができていたかもしれない。
武道やスポーツなど、うまい人の教え方というのはそんな感じで、まさに「柔よく剛を制す」ように、気づいたら導かれているというものだ。

 

しかし現実は、「そんなゲームをしないで外で遊ぶのが小学生です」だったわけで。
別に日本の教育レベルの低さを嘆くだとか、教育かくあるべきとか、ゲームのちからってすげー!的なことを言いたいのではなくてね。
でもやっぱり、よい先生って、自分の広範で深い知識をつかって生徒を興味のままにうまく導くのがうまいんですよね。

 

そういう先生に人生で沢山めぐりあえてよかった、と思うわけです。